ふと付け足したくなるおまけのみそしる

東方とか趣味とかゲームとかゲームとか。弾幕STG成分強めで、ちょっぴりイカ成分もあるよ。

【東方】2021年度の人気投票・自票裏コメント

もうそろそろ投票期間も終わりますが、今年も人気投票の時期がやってきました。

 

裏でこそこそ虹龍洞LNBについての記事をまとめつつ、息抜きに、今回投票したものについて雑感を紹介したいと思います。大したことは書けませんがご容赦ください。

 

先んじて、とりあえず自票のリストから。

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東方との馴れ初めと、自分と人気投票

自分が東方Projectを知ったのが東方輝針城が頒布された頃、2013年あたり。

オンラインゲームでの繋がりがキッカケで、そういうものがあるらしいことを知りました。当時は輝針城が新作であると知らなかったので、順番通りにプレイするべく東方紅魔郷の体験版から東方に入り*1、そのままハマってしまい、Win版の原作STGを輝針城まですぐに買いそろえます。その後も憧れのルナシューター*2目指してコツコツ原作に触りつつ、ニコニコで有名どころ(ただしごく少数)の東方アレンジを聴いたり、イラストを描いて楽しむなりなどしていまに至ります。

当時のハマりようは凄まじく、連日東方(かニコニコ)に染まってた気がします。それが行き過ぎて、他のファンやそうでない方に痛めつけられることもありました。恥ずか死

 

そんなこんなで、自然な流れで人気投票の存在を知りました。翌年2014年くらいから投票に参加します。なのでEx含め、今年で8回目の参加らしい?もう少し少ないかもですが。

最初の頃こそ(いい順位取れたらいいな~~)って感じで参加してましたが、以降はこのお祭りに乗じて、いまの自分の「好き」を再確認する場として楽しんでいます。最近は東方の繋がりも広がってきて、票や感想を共有する機会も増えました。誰かの「好き」を覗くのもまた楽しい。まだまだ東方、好きだなぁ。

 

また、人気投票には毎年投票者アンケートがあります。

ここでは原作のクリア状況やコミュニティ関連などを聞かれるのですが、前者のクリア状況についての回答を全てLunaticで埋めること*3が、昔の自分の密かな目標でした。毎年これを確認する機会があって、少しずつ上達を実感できるのが嬉しかったですね。気が付けば全作Lunaticノーコンクリアの枠を超えて、全作全機体Lunaticノーコンクリアまで辿り着いてしまいました。どやあ

これらのことがあり、自分にとって人気投票は意外と大事な存在だったりするのです。

 

いまの自分の「好き」

これがまた、結構気分次第なところがあるのです。深く考えてみると、本当にこれがいまの「好き」の序列か?となりますが、ノリと勢いでパパっと決めて楽しむのが自己流です。とは言うものの、とても1時間で決めるのは難しいくらい悩んでますが……。いまの投票できる数、少なすぎると思います(それが絶妙ともいえる)。

イチオシ~2位くらいまでは順番を意識してますが、それ以降は特に差は無しといった具合です。

 

 

長々とあまり関係のない話をしてしまいましたが、そろそろ自票についてまとめましょう。

 

 

1-1. 人妖部門

まずはキャラクターから。実はかなり見た目重視だったりします。また、キャラクターの好みは二次創作に影響されてる部分が大きいかも。

 

少名 針妙丸(イチオシ)

東方輝針城の6面にて、初めてその姿を見てから、ぶわああああと惹かれたイチオシの子です。ZUN絵から既に特徴的で面白い。派手だな~~~~

弾幕シーンも実にアツくて、「弱い者たちの逆襲」の主たる戦いを思わせる、徐々に盛り上がっていく音楽をバックに、小人らしく奇技を活かして主人公に全力でぶつかってくる「向こうが挑戦者のラストバトル」になってます。彼女のテーマ曲「輝く針の小人族 ~ Little Princess」も毎年イチオシしているほどお気に入りのシーンです。不退転の覚悟で飛び込む主人公が力及ばず敗れ去るとき、音楽もまた落ち着いていくんですよね(あるいは、最後に少しずつ追い込まれていくさまか。意外と戦闘は長引くので大体こっち)。これが東方のラスボス。

輝針城では小槌を頼って主人公らしく勇ましい姿を見せつつも、それ以降は虫かご生活したり、やんちゃしたり、正邪と過去を清算して手を切ったかと思えば今度は友達になったりと様々な姿を見せています。直近だと隠岐奈や二童子、クラウンピースなどを味方につけて花火大会を荒らしていたように、彼女は小槌以外にも、何か他人を惹き付ける魅力があるのでしょう(それにかわいい)。そして何より、彼女はいつでも楽しそうに生きているのがいい。自分もこういう者になりたい。それがイチオシたる理由です。

針妙丸についてはあんまり二次創作の影響は無いですね。個人的にはまだ客観的に見ている方だと思います。自分が創作するならどうなるか……肩に乗せて旅したいね……

余談ですが、輝針城EDのイラストは主人公組もえらくかわいいので見どころ沢山です。

 

メディスン・メランコリー

いつも意識して2番目に入れてるキャラなんですが、この子はとにかくかわいい~~~~~~~、これに尽きる。
メディスンもまた人形の地位向上を願う、針妙丸のような弱者サイドのキャラにあたるかと思いますが、もしかすると自分はこの手のキャラが刺さるのかもしれません。

しかし露出が少ないキャラなので、わりと二次創作を見て楽しんでいるキャラだと思います。金髪ショートボブリボンフリルスカートかわいい~~~~~~~~~~~~~~~

 

パチュリー・ノーレッジ

魔法使いと魔女が好きなので、パチュリーは外せません。原作でもかなり顔を見せてるキャラなので、妄想を膨らませやすいのも嬉しい。技のデパート弾幕シーンもお気に入りで、マルチウィザードな部分も刺さるポイントです。

あとかわいい。描いてて楽しいし、パチュリーを描かれる好きな絵描きさんもいるし、パチュリーはイラストが最高だ。

ちなみに彼女のセリフ「オリジナルを尊重し そこにさらにオリジナリティを付加して残すのが 我々魔法使いの誇りですから」*4が東方のなかでも特にお気に入りのセリフです。

 

山城 たかね

初投票。最新作・東方虹龍洞にて初登場した新キャラ枠。迷彩柄の恰好のお姉さん。少しえちを感じる

口を▽に差し替えたくなるような面白い顔をしているなと。こちらを小馬鹿にしたような表情が本当に好きです。とてもイラスト映えしそうで、いずれ描きたいなと思ってます。秘天崖で弾幕を放つたかねを妄想するとわくわくしてくる……

 

フランドール・スカーレット

デザインがイイ~~~~~~かわいい~~~~~~~~

さかんに二次創作されているキャラなので、様々な意匠をこらしたフランドールがみられるのは楽しい。中身についてはかなり主観的に捉えてる部分があり、これが原作!ってイメージはいまいち掴めてないです(原作っぽいと勝手に思い込んでいるフランドールが一番。とりあえず知的な文学少女といった感じ?)。ただ、智霊奇伝のフランドールはとても刺さるものがありました。ああ、フランドールいいなって。

 

ルナチャイルド

栗縦ロールモノトーンリボンZUN帽ジト目かわいい~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

本居 小鈴

色々かわいい~~~~~~~~

初投票。実は鈴奈庵完結まで追えてないので、いずれ見届けたい気持ち。もえ先生の小鈴すげーーーーかわいい。かわいいは正義

 

 

1-2. 惜しくも枠に収まらなかったキャラたち(いくつか)

 

霊烏路 空

この子はかなり弾幕シーンが印象的で、長いこと投票してました。今回は見た目を推していきたい子と入れ替え。

やはり東方地霊殿の6面ボス戦は色々とアツすぎる。強烈なインパクトを持つ通常1から始まり、アラートと共に詠唱される、これまた規格外なド派手弾幕の核熱「核反応制御不能」の流れには圧倒されます。その後の弾幕もとにかくド派手ながら緩急があり、回避に熱中してしまいます。緊張のなか目を凝らす「ヘルズトカマク」や「サブタレイニアンサン」にはこちらもヒートアップが止まらない……

とても思い出深い演出です。

 

九十九 八橋

美、美人~~~~~~~~~~~

こういうお姉さん、いいね……(こっちは一応妹なんだけど)

他にも彼女らのテーマ曲「幻想浄瑠璃仁義なき戦いを感じられて好きですね。実際弾幕がぶっ飛んでるのもあって、とても命のやりとりを感じます。

 

玉造 魅須丸

弾幕の神様らしいのですが、実際に弾幕がめっちゃ面白い。これは後述する「神代鉱石」にて。

 

多々良 小傘

かわいい。

 

 

2-1. 音楽部門

毎年ここで詰まります。10枠に対して選べる対象が多すぎる。傾向としては、最近の東方曲の方が好みなものが多いです。とはいえ、10枠程度まで絞るとなるとそうはならないですが。

最近は大体の東方原曲のサブスクリプション解禁により、気軽に原曲をおすすめしやすくなって嬉しい。

 

「輝く針の小人族 ~ Little Princess」(イチオシ)

既に人妖部門にてある程度書いてしまったことですが、ラスボスが主人公とも言える輝針城でのラストバトルを、これでもかと盛り上げてくれる傑作です。曲単体でも良いですが、これは特にプレイ中に聴いて欲しい(ゲームミュージックだしね)。溜めてから迎える最後のパートは、まるで彼女の叫びを表しているかのようです。この最後に向かう間の通常4の緊張感がまた好きで、こちらは一見簡単そうに見えて、ぐいぐい刺しに来る難所だったり。本当に怖い。

そして「七人の一寸法師」でループを迎え、静かに戦いが終わるのが大好きなんです。

 

魔界地方都市エソテリア

ワクワクドキドキの大冒険。これが魔界の曲だというのが面白い。どこか禍々しい世界にいるというのに、これだけ明るく、それでいて神秘的な雰囲気がたまらないのです。

全体を通して道中と綺麗にシンクロしているので、没入感に浸ってプレイできます。この曲を聴きながら激しい弾幕を捌き、リソースを稼ぎ続けるムーブが最高に気持ちいい。サビから宝塔「グレイテストトレジャー」を避けるなり、早回ししてガンガン稼ぐなり、やりごたえがあって飛びます。これぞ東方の道中曲。

票はオリジナル版としました。旧約版(E.S.O.T.E.R.I.A.)のアレンジも重く霞む世界にキラキラとした音が美しく鳴り、まさに酒場と冒険談の雰囲気を表しているような気がして(勝手な幻覚)大好きですが、この曲はオリジナルがもたらすゲーム体験を一番に推していきたいと思いました。まさに「ゲーム音楽」じゃないかなと。

昔から大好きな曲でしたので、旧約酒場の曲目が発表された当時は声が出るほど喜んだ記憶……。(「大神神話伝」もまたお気に入りだったので尚更です)

 

オリエンタルダークフライト

この曲を聴いていると、箒にまたがり、とどまることなく暗躍する黒魔法少女魔理沙を幻視します。これまた幻覚なのですが、そのさまは普通の魔法使いだと思うのです。それでいてサビに移ると爽快かつ可愛らしいメロディに一転し、彼女の活力に富む姿*5が見えてくるようです。まさに霧雨魔理沙のテーマ曲であり、魔法使い好き・魔理沙好きとして長年惹かれています。そして、ずっと聴いていて心地いいのも好きですね。

主人公は魔理沙派。だけどゲームはとりあえず霊夢派(え)

 

「シンデレラケージ ~ Kagome-Kagome

初投票。東方永夜抄(オリジナル)の曲としての票ですが、気持ちはCradle -東方幻樂祀典-からの一票です。というのも、この曲のセルフアレンジがあることを今年になって知ったもので、CDもその後に入手したのです。そして、じっくり聴いているうちに、すっかり沼に落ちてしまいました。

元々永夜抄の5面道中が大好きでした。このステージはかなり曲とシンクロした進行をしており、永夜抄らしい狂気とその幻想が強く表されていてゲーム体験が非常に豊かなものになっています。通常攻略であればあまりテクニカルなことも要求されないので、5面にして、かなり演出に寄せた(というより、演出を実感しやすい)ステージだと思います。それも曲が前にあるのではないかと思うほどです。

その5面で見える世界を、Cradleのアレンジでは強く鮮明に幻視します。禍々しさを少しだけ抑えつつも、非常に美しく、それでいて最後は力強くまとめた曲だと感じました(大したことが書けず申し訳ない;)。新たなパートも含まれたこのアレンジこそ、「穢き世の美しき檻」を追体験・補完するにふさわしい一曲だと思います。幻視できる東方曲が大好きなので、本当に刺さった曲です。ここからまたオリジナルとそれがもたらすゲーム体験が更に好きになり、投票に至りました。永夜抄の5面が好きな方には、ぜひCDも手に取っていただきたいです。

余談ですが、オリジナルはステージ進行中に最後まで聴けないところも好きです。最後のパートが終わりへ向かうタイミングで鈴仙がやってくる流れですね。最後の最後に解き放たれるあたりでボス戦まで流すなり、綺麗で禍々しいイントロと共に会話を楽しむなりできて面白い。そういえば東方風神録は最後まで聴けない道中曲が多かったと思いますが、あれは会話も込みでステージ設計しているのか、あるいは……?

 

「明日ハレの日、ケの昨日」

初投票。未知の花 魅知の旅からの投票です。少し話が逸れますが、投票の意図について自分語りから始めます。

このCDが頒布された2011年(東方についてほとんど知らなかった頃です)、未曽有の大災害があった年に、自分は宮城県に住んでいました。詳しくは省きますが、震災直後は県外避難する必要に迫られ、間もなく好きだった土地を離れました。(一部を除く)学校の友達とも避難先のグラウンドで交わした会話を最後に、挨拶も無しに突然別れる形になってしまいました。結局そのまま東北に戻ることは無く、すっかり東北に対して郷愁に駆られる日々を過ごしながらいまに至ります。

後に東方にハマり、何時だったか、どうやら震災の年に神主が東方神霊廟体験版の売り上げを震災の義援金に充てたり、「魅力溢れる東北の旅」をテーマにCDを作ったりしたことを知ります(博麗幻想書譜のバックナンバーより)。

当時のこともあってとても気になるものの入手困難なこのCD、聴きたいな~~とぼんやり思って過ごしていましたが、突然聴ける日が来てしまいました。2018年、iTunes StoreGoogle Play Musicで東方CDのダウンロード販売開始です。上海アリス幻樂団からはZUN's Music Collectionが配信され、そのなかに未知の花 魅知の旅も含まれていたのです。まさに吉報だったので、いまは亡きGoogle Play Musicで即買いして聴き込みました*6

未知の花 魅知の旅から始まる3曲に、当時のことを重ねながら聴いていました。穏やかな雰囲気で始まる1曲目の時点で既に感動しきってたのですが、2曲目で先の見えない闇まで落ち、そして3曲目ですっと解き放たれたような、救われた気分になりました。もともとオリジナルの時点で郷愁と哀愁に浸れる曲だと思っていましたが、このアレンジ版は更に「明日から頑張ろう」と元気を貰えるような、明るい曲になっていると思います。3曲通して、忘れがたき在りし日の光景、無間地獄のような日々、復興のため立ち上がる人々を想起する凝縮された体験だったと思います。本当に良かった。CDの感想多いな

今年になって初投票したきっかけは、望郷の念が強くなってきたなか、最近愛用しているAmazon Music Unlimitedでもこの曲を聴けることを知ったので、改めてじっくり聴いてみたからです。やはり最後に救われた気分になり、これが個人的には貴重な体験でした。音楽は原動力になりますが、疲れを紛らわせている部分がいまの自分には大きいのです。この曲がもたらす感情は実に透き通っていて、心豊かになります。それを忘れぬように投票したのです。

 

「神代鉱石」

初投票。新曲ですね。

渋くカッコイイ曲だな~と思うのですが、一番に推したいのはこれが鳴る弾幕シーンですね。避けていて本当に気持ちがいい。本当に。

魅須丸の弾幕は殺しあっている気分に浸れます。「陰陽神玉」で思い切りの良さを、「虹の扉の向こうに」で精度を、そして「陰陽サフォケイション」でその両方を要求されます。それらの合間に挟まる通常弾幕も油断ならない雰囲気で、落ち着き払わないと手元が狂ってぶち抜かれてしまいます。通常1は仕組みがわかれば基本当たらないジャブのような弾幕ですが、それもまた気分を作ってくれていい*7。初っ端から無茶苦茶な攻撃をしてくるやつはアカンのです(冗談よ)

特に通常3~「陰陽サフォケイション」のあたりにはシビれます。普段からノーボムをよく遊んでいる者なので、大体この辺でちょうどよくギターが主張してくるんです*8。「陰陽サフォケイション」は「陰陽神玉」のような理不尽さもないし、全てを発揮して気合で抜けてみろと言われてるような体験でたまりません。まあ神玉もノリノリでやって1被弾で済むくらいならニコニコなんですが……。

避けたがりに嬉しい一曲だなと思います。

 

「ロストリバー」

東方鬼形獣の2面道中曲。背景音楽として本当に素晴らしいなと思って今年も投票してます(ざっくり)。

重くねっとりとした曲調ながら、大海原のような解放感もあります。なかなか幻視できる一曲だと思いますが、やはりプレイ中に聴くのが一番でしょう。サビの向日葵妖精はもちろん、最後の単調な自機狙いすら少しそわそわできるのは曲の力なんだろうな~って。

元ネタ検索によると、興味深いことに「ロスト」はトリプルミーニングになっているようです。ああそうか、三途の川でしたね。ちょっぴりステージの解像度が上がったような気がします。再確認はこういうことも起きるので、なかなか面白いです。

そして外せないのが、格闘ゲームのプロゲーマー・ウメハラさんが東方鬼形獣をプレイしていたとき、このゲームのお気に入りの曲がロストリバーだと言っていたこと。頒布当時からいいな~~と思ってた曲だったので、思わずわかる~~~~↑↑↑となったものです。あの方と好みが一致するのはちょっと嬉しい*9なあ。

東方鬼形獣は曲がいい……。昨年投票した「トータスドラゴン ~ 幸運と不運」も、外すのはかなり躊躇いました。それ以外も大体全部刺さったし、ラスボスは頭一つ抜けてる*10と思うし、やっぱり10枠は少ないっすよ!!

 

「憑坐は夢と現の間に ~ Necro-Fantasia」

これは……実は東方憑依華はプレイしていない*11ので、サブスクリプションサービスで初めて聴いたものです。

紫のテーマといえば「ネクロファンタジア」「夜が降りてくる ~ Evening Star」があって、特に後者が紫のテーマとして本当にお気に入りだったのですが、「憑坐は夢と現の間に ~ Necro-Fantasia」は先ほどの2曲が組み合わさって生まれたような、まさに新時代の紫のテーマだと感じる一曲でした。それぞれの良さがこの曲には詰まっています。正直「ネクロファンタジア」はあんまりしっくり来てなかったのですが、新時代の紫のテーマに触れてから改めてオリジナルや大空魔術版を聴いてみると、イメージが変わってきたように感じます。てか大空魔術版いいな。妖Phもやりなおすか……。

枠さえあれば紫のテーマはどれも入れたいほど気に入ってるのですが、この感動は大切にするべく新しいテーマを選択しました。最後まで「夜が降りてくる ~ Evening Star」と悩んでいたのは内緒。あとは実際に憑依華で聴くだけかな。

 

「日本中の不思議を集めて」

ZUN's Music Collection 伊弉諾物質から選択。実は例年「素敵な墓場で暮しましょ」とセットで投票してたのですが、枠が足りず泣く泣くカットと相成りました;_;

日本中の不思議を集めて、素敵な墓場で暮しましょという流れがとても秘封倶楽部の最後を思わせるような気がして儚く感じていたセットなのですが……(終わらなかったけどね)

どちらを取るか、ということでこちらを投票しました。日本は既に不思議・神様の墓場であることが背景にある曲なので、終末の悲愴感で穏やかでない場面だと解釈してます。でも最後には救われるような穏やかさがあります。これが彼女たちが見ている別の姿なのでしょうか?そういう意味で、悲壮と希望を感じられる、いい「泣き曲」かもしれません。この不穏ながらも温かい雰囲気がやはり一番印象の強い要素であり、「未知の花 魅知の旅」に似た感動を覚えたのです。順序は逆ですが。

そして「素敵な墓場で暮しましょ」で完結するのですが、こちらは気持ちだけ投票します。引き摺ってるのか?

 

「博麗 ~ Eastern Wind」

幺樂団の歴史3より。つまり東方封魔録からとも言えますが、自分は遊んだことがありませんのであくまで幻視だけ。

最後にしてとてもふんわりとした感想ですが、やけにカッコイイ曲だなと思ったのが最初の感想でした。これが1面道中で流れるなら……と思えば、勝手にアレンジしつつその様子を妄想してしまいます。最後に世界が広がるのもいい材料ですね。はあ、1面道中すげえな。

いつだったか、旧作の移植は頼まれたらやるぞ~って某企業の方が呟いてましたよね。神主の意向を考えるととても叶わぬ話ですが、もし移植が叶うなら封魔録は真っ先に遊びたいタイトルです。

 

2-2. 惜しくも枠に収まらなかった音楽たち(いくつか)

 

「素敵な墓場で暮しましょ」

先述の通り。オリジナルの雰囲気も好き。

 

幽霊客船の時空を越えた旅

これが幽霊客船の曲だと~~~!?!?!?!?!?

ステージ構成といい曲調といい、なんて楽しい曲なのか。神主の光るセンスを感じます。ここでガンガンUFOを回すのが最高なんだ。

星蓮船の道中曲は好きなものばかりですが、これも外したくないほど好きだったので惜しい。

 

未知の花 魅知の旅

実は2018年に投票してました。東方同人音楽流通に感謝。

 

アウトサイダーカクテル」

旧約酒場のお気に入りの一曲。独特な気持ち悪さが好きです。癖の強いCDもいいよね。

 

遠野幻想物語

東方初心者の頃から大好きです。通常プレイの範疇にあるうちは、何度やっても2面はノリノリです。

 

「駒草咲くパーペチュアルスノー」「廃れゆく産業遺構」「待ちわびた逢魔が時

まとめてしまいますが、新作枠というやつです。ずっとこれらと「神代鉱石」の4つでどれを取るか、めちゃくちゃに悩みましたね。

鬼形獣に続いて、今作も刺さった曲ばかりで困りましたね。挙げてない曲も正直全部お気に入りにしちゃいたいくらい。お気に入りのハードルが低いのか?

 

「永遠の巫女」

幻覚成分の強い蓬莱人形のなかでも、特に好きな一曲。神主のお気に入りでもあるとか。言葉にできないけど好きなんだ……。

 

「秘匿されたフォーシーズンズ」

天空璋からも一曲入れたくて、かつて投票していたこちらの曲を検討しましたが、入れられず。摩多羅 隠岐との弾幕シーンは演出が際立ってて素晴らしいですね。

信じられないほど難敵でもあるので、いつかノーボムノー解放でコイツを超えてやろう、というのが密かな目標の一つだったりします。東方における私の弱点は摩多羅 隠岐奈なのです。

いやしかし、最近の東方曲は刺さりやすい……;

 

 

3-1. 作品部門

これだけ投票コメントもそこそこ書いてますので、裏コメントとして新たにまとめることはあんまり無いかも?しれません。そういえば、作品部門も枠が苦しいですね……。

 

東方虹龍洞(イチオシ)

最新作ですね。異例のSteam配信で始まったタイトルですので、レース感覚で走り出せたのも思い出か。

やはりアビリティカードの持つ周回性と、弾幕STGの上達が絶妙に絡み合うのが特筆すべき評価点だと思います。繰り返し遊ぶなかでお気に入りの装備が構築されつつ、パターンも身についていく流れは上達を感じやすくて良いゲームだと思います。自分のように東方に慣れたプレイヤーでも、実績を埋めていく過程で自然とカードが集まっていくのが絶妙なバランスで良いですね。実績というもの自体も埋めたくなるような造りであるのが一番だと思いますので、思わぬ評価点でした。

カジュアルに遊びやすいのでライトなプレイヤーの間でも話題になりやすく、リアルでたくさん原作STGの話ができるキッカケになってくれたのも個人的には嬉しかったですね。

もう少しアビリティカードについて話すと、このシステムがもたらすアドリブの面白さは外せないと思います。突き詰めればショップを確定カードだけで遊ぶことも可能ですが、初クリアを目指しているうちは、あるいは何かについて模索中であれば、色んなカードを試してみたくなるものでしょう。そしてたまたま手に取ったカードが思わぬ活躍をしたり、使い込んでいたつもりのカードに新しい使い方を見出したりなどしたときは、このタイトル特有の快感を味わえます。発見の面白さがこのゲームには詰まっています。

ある程度詰めてくると、ショップお祈りに快感を覚える人も出てくるでしょう。周回してパターンを身に付けていきながら、最後に「不死鳥の尾」を引いてしまい、唐突にクリアへの期待と緊張を覚える……なんて流れもこのタイトル特有ですよね。それは突然やってくるから面白い。

カードのバランス面も評価していて、装備カードは積めば明らかに進みやすさが変わりますし(特に今作は固めの敵がラッシュでやってくる地帯が多いので尚更)、使用カードは工夫することで絶大な力を発揮します。能力カードも同様でしょう。カードを活かせる土台がきちんとあるんです。しかしながら、今作はパワーも通貨なのでジリ貧からの脱却が難しくなってます。カードで工夫するためには序盤から丁寧に進めなければなりません*12。ただ徒に大味なわけではなく、ある程度の緊張感も保証されています。突き詰めればゴリ押せるんですけどね

そんなカードが根底にあるゲームですから、東方民的には色んな遊びを試したり、縛ってみたくなったりするものです。自分は配信されて間もなくから「キャラの個性を伸ばして全機体Lunaticノーミスクリア」「極力避けずに全機体Lunaticノーミスクリア」「頼りになる弟子狸 片手にLunaticノーボムクリア」「Lunaticノーボムノーカードクリア」「極力避けずに全機体Extraノーミスクリア」に挑戦してきました。ここまで新作を遊ぶつもりは無かったので想定外でしたが、定期的に触りたくなるほどこのタイトルには惹かれてしまってます。

縛ってみると弾幕の面白さに気付けます。無茶苦茶な強さですが、駒草 山如の煙のような弾幕は美しいですし、玉造 魅須丸の攻めなければ生き残れない緊張感に満ちた弾幕は避ける喜びを実感できます。まあ縛る方が悪いと言わんばかりの凶悪さも各所で露呈してくるのですが……*13

長々と書きすぎたので最後はサクッとまとめてしまいます(あれ、こちらで書くことはなかったんじゃ?)が、音楽や演出等も素晴らしいです。いまから東方を始めるなら、十分薦められるタイトルだと思いました。

 

東方星蓮船

やはり明るい雰囲気は大好き。ワクワクドキドキの大冒険、高難度になるほど取っつきにくくなるベントラーシステム、やけに難しくも避けていて楽しい弾幕など、刺さる要素が多いです。このいかにも万人受けしなさそうな造りが却って愛おしい。

初Lunaticノーコンクリアにはとにかく苦戦しました。正直憎しみも感じながら遊んでいたほど星蓮船のLunaticは難しかったのですが、その後ノーミスクリアを目指すようになってから掌ドリルを決めました……。元々昔は雰囲気や音楽(道中曲が大好き)で投票してたのですが、この一件から星蓮船の好きを確信したのです。

UFOをガンガン回す快感を、弾幕や音楽が盛り立ててくれる傑作です。

 

東方紺珠伝

多くの要素において実に気合の入ったタイトルではないでしょうか?ただ難しいだけじゃないのが東方的で、弾幕が語る紺珠伝の世界はロールプレイをしているような感覚で楽しめました。隊列を組み壁となって迫ってくる湖上の前線基地、無機質な敵と攻撃ながらも単純な手のみでは攻略できない月の都、拒絶を超え、撃ち返しを封じると静寂のみ残る裏の月など、気に入ったシーンは多いです。

あと完全無欠モードで苦しむ人を見るのが好きですね。

 

旧約酒場

独特な雰囲気が楽しめる、癖の強いCDですね。それ自体も好きですが、元々大好きだった曲のセルフアレンジが多く含まれている点で強く思い出補正がかかってます。思えば燕石博物誌とこちらの発表、当時の界隈だと大盛り上がりでしたね。旧約の場合は曲目を眺めて一人勝手に盛り上がってたのを思い出します。

 

東方紅魔郷

旧作の雰囲気(といっていいのだろうか)がまだ少し残っているような、いまでは味わえない良さがあるタイトルだと思います。実際に正常起動難度の点で旧作化しつつあるのが趣深い(といっていいのか!?)ですね。

弾幕を避ける楽しみを純粋に追及した造りがやはり楽しい。ランダムのなかでどう抗うかを試行錯誤するのが気合避け好きにはたまらないものです。スペルカードを取得する面白さ自体、もうこの時点で確立しつつあったと思います*14

結構マニア向けに調整されているらしく、基本的にボスは気合避け弾幕だったり、ボムを撃つことを推奨する地帯を設けていたりと絶妙なリソース量を楽しめる造りも面白いですね。きちんと決めボムしながら、最後に気合避けでどこまで耐えられるかを楽しむのが紅魔郷だと思います。ボス戦はその気合避けを通しやすいので、本当によくできてます*15

このタイトルがベースにあるおかげで、今の東方も味わい深いものになっているのかなと。

 

3-2. 惜しくも枠に収まらなかった作品たち(いくつか)

 

「未知の花 魅知の旅」「鳥船遺跡」「伊弉諾物質

これらをまとめてしまうと一部の方に怒られてしまいそうですが、CD枠として例年どれか1つは投票していたほど気に入ってるものです。そのCD枠が個人的には1~2つと決まってたので、まさかのSTGで4枠埋まってしまう事態により外れてしまいました。

 

「東方智霊奇伝 反則探偵さとり」

書籍枠として昨年投票していたものです。お話が面白いのはもちろんのこと、銀木犀先生の絵柄がとても美しく、ときにシュールに写るのが好きでした。あとフランドールが刺さりました……。

残念ながら銀木犀先生の体調不良により、一時は連載終了となってましたが、最近作画担当を変えて連載続行が決まりました(嬉しい)。これからの新しい智霊奇伝に期待しつつ、銀木犀先生の病気の快復を祈っています。

 

 

おわりに

なんか思ってた以上に長々と書いてしまいました。

改めて東方が好きなんだな~ってことがわかったのでヨシ。来年の「好き」はどうなるか楽しみです。

ということで、今回はここまで!

*1:東方原作STGの入り口についてはよく議論がありますが、自分はとりあえず現時点での新作(の体験版)から触ってみるのがいいかなと思ってます。特に最近のものは入手難度・正常動作させることまで含めたプレイ難度が低めで取っつき易いほか、いまの東方を知ることで話題を追っかけやすくなるのも利点かなと。なので、新作のことを知ってたら、輝針城の体験版から入ってたかもしれませんね。

*2:どこまでやって○○シューターを名乗れるかという話は軋轢を生みやすく、いまはこの○○シューターという表現をあまり好きではなくなりました。なので、いまこの表現を自分から使うことは基本的にありませんが、他人から「ルナシューターだ、すげー!」などと言われると未だに嬉しいですね。

*3:東方人気投票に参加するほどコアなファンでも、Lunaticノーコンクリアできた人は各作品で6%前後しかいません。実際はもっともっと東方に触れている人がいるわけなので、Lunaticクリアしたプレイヤーは本当にレアな人だと思います。そんなわけで、昔はLunaticを総なめして正真正銘のルナシューターになってやろうと思ってたのです。正真正銘とは言いますが、実際は何か一つでもLunaticをクリアできたなら、それは立派なルナシューターだと思ってます。

*4:東方儚月抄 〜 Silent Sinner in Blue.上巻より。

*5:とは言うけど、彼女にも東方紺珠伝の異変は重過ぎたかもしれんな……とあの顔を想像しながら。

*6:いまは引継ぎ先のYouTube Musicにありますが、最近は聴き放題のサブスクリプションサービスでも聴くことができるので、すっかりAmazon Music Unlimitedで聴いちゃってます。

*7:それにチュートリアル弾幕は大事ですしね。

*8:虹龍洞でノーボムだなんてあまりに風変りな遊び方ですが、これについてもいずれブログでまとめたいと思ってます。この記事を書いてる現在、書き直しばかりしてまだ半分も終わってないですが……。

*9:https://youtu.be/MAHrNJIPIG4 こちらの動画。

ウメハラさんが格ゲーの調整について語るものです。ここで語られる理論がとても興味深かったので、彼と好みが一致するのはちょっと嬉しいなあってなったのです。対人ゲーをやられる方、そうでない方もぜひ見て欲しい。ざっくり言うと、バランスがいいゲームだからウケるとは限らないって感じ。

*10:「偶像に世界を委ねて ~ Idoratrize World」。毎年ランキング上位にあって、おまえらも刺さったんやな……って安心してます。STGでラスボスに追われる演出は皆好きよね。いやあんまり関係無いか……。

*11:緋想天・非想天則だけ若干触ったことがありますが、ほぼ東方のゲームはSTG専です。二次創作もSTGばかりやってます。ストーリーや針妙丸のことが気になるので、いずれ格闘も追いたい。

*12:幸い今作は、序盤はやけにボムが貰える造りになってます。きちんと決めボムするパターンを組んでいれば後半に進みやすいタイトルなんです。

*13:良くも悪くもランダム性に溢れてますからね。敵配置までランダムが絡むことは東方ではたま~にあるのですが、今作はそれが異様に多かったりとか。基本的には装備カードを積んで、走り回ってシュートを楽しむのがいいと思います。

*14:この頃はスペルカードボーナスまで得点源として重宝されてたのでしょうし。

*15:パターンに落とし込めれば簡単だけど、知らないうちはまず避けられない弾幕というのも東方には多いですが、紅魔郷のボスは基本的に気合避けなので、アドリブを通しやすいのです。